はじめに
多摩地域から、秩父方面へ日帰りドライブに出かけました。狙いは道の駅スタンプラリー。秩父は道の駅が密集しているエリアで、欲張れば一日でいくつもまとめて回収できます。
今回は秩父盆地の「入口側」を一筆書きで攻める作戦にしました。圏央道から関越道に乗り、東松山ICで降りて小川町へ。そこから反時計回りに、和紙の里ひがしちちぶ → みなの → ちちぶ → 果樹公園あしがくぼ、と山あいを流していきます。当初の予定は4駅でしたが、みなのとあしがくぼの間で「道の駅ちちぶ」にも寄れたので、最終的に5駅。帰りは奥多摩方面へ、山伏峠を越えて多摩地域へ戻りました(この峠が、車にはなかなかの難所でした)。
新緑がちょうど濃くなる時期で、山道の緑がとにかく気持ちよかったです。総走行距離はおよそ200km。順に書いていきます。
まずは小川町、道の駅おがわまち
最初の目的地は「道の駅 おがわまち」。和紙のまち・小川町にある道の駅です。2025年にリニューアルしたばかりで、訪れたときはちょうど一周年。館内はお祝いムードでした。

道の駅としては、よくがんばっている印象です。新しくてきれいで、和紙すき体験に直売所、ベーカリーとひととおりそろっています。ただ正直に書くと、スタンプ回収がてら、さらっと見て回ったというのが本音。次の駅のほうが、個人的には刺さりました。

ただ、心残りはありました。ベーカリーの薄皮あんぱんは、レジに行列ができるほどの人気。先の行程を思うと並ぶ時間が惜しく、あきらめました。もうひとつ、いもけんぴソフトクリームも気になったのですが、まだお腹がすいておらずスキップ。あとから思えば、一日のスタートに食べておけばよかったものばかりです。
ふれあい広場では、電動トゥクトゥクやレンタサイクルも借りられるようです。今回は時間がなく借りませんでしたが。

いま振り返ると、この「行列」と「食べ逃し」が、この日ずっとついて回ることになります。
和紙の里でひと息(東秩父)
おがわまちから県道を西へ20分ほど。東秩父村の「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」へ。

先に書いてしまうと、この日まわった道の駅のなかで、雰囲気がいちばん好みだったのがここでした。同じ和紙がテーマでも、こちらは茅葺き風の紙すき工房「つきがわ」を中心に、敷地全体が和の落ち着きでまとまっています。観光地化しすぎていない、しっとりした空気が心地よい。

入口の石碑のまわりには、つつじが咲いていました。「和紙の里」の文字とピンクの花の組み合わせが、思いのほか写真映えします。

自販機まで和紙の里仕様の花柄で、こういう細かいところで土地の色を出しているのが好きです。

ここで買ったサツマイモのおやきを、外のベンチでひとつ。もっちりした皮に、さつまいものやさしい甘さがよく合います。余計な味付けに頼らず、素材の味がしっかり出ていておいしかったです。歩いて回るには広すぎず狭すぎず、ちょうどいいひと息スポットです。

秩父音頭のふる里、道の駅みなの(名物うどんは断念)
和紙の里から寄居方面へ抜けて、皆野町の「道の駅 みなの」へ。ここで助かったのが、寄居と皆野をつなぐ「皆野寄居バイパス(皆野寄居有料道路)」です。愛称は秩父やまなみ街道。渋滞しがちな国道140号の長瀞まわりをショートカットでき、東秩父からみなのまで思いのほかスムーズに着けました。有料区間ですが、混む時期はこちらを選ぶ価値があります。ひとつ注意したいのが支払い方法。ここはETCが使えず、現金か交通系ICカードでの支払いになります。料金所でもたつかないよう、小銭かICカードを用意しておくと安心です。

「秩父音頭のふる里」を掲げる道の駅です。直売所には地のものや手作りの品が並んでいました。スタンプを押して、館内をひとまわり。
本当はここでお昼にするつもりでした。併設の「レストハウスみなの」の名物は、地元のお母さんが打つ田舎うどん。地のネギをたっぷり使った汁に、コシのある手打ち麺を合わせた郷土料理で、これを目当てに来る人も多い一杯です。ところが、お昼前なのにすでに30分待ち。先の行程もあるので、ここは泣く泣くあきらめて、昼食は次の駅に持ち越すことにしました。
お昼は道の駅ちちぶで、わらじかつと味噌豚丼
当初は寄る予定がなかったのですが、お昼難民になったこともあり「道の駅 ちちぶ」へ。結果的に、ここでお昼にできて助かりました。

とんがり屋根とピンクの塔が目印の、ちょっと洋風な建物。秩父市街の入口にあって、立地もよく規模も大きめです。つけ麺やみそポテトといった秩父グルメの幟がずらりと並び、見ているだけで楽しい。名水で知られる土地らしく、地元の水を汲みに来る人もいました。
とはいえ、人気店は秩父中どこも同じだったようです。お目当てのわらじかつと味噌豚丼も、結局ここで30分待ち。この日は道の駅のグルメがどこも盛況で、お昼どきにふらっと入ってすぐ食べる、というわけにはいきませんでした。
待った末に頼んだのは、そばと丼を組み合わせた2つのセット。「わらじかつとそばセット」と「味噌豚丼とそばセット」です。

わらじかつは、その名のとおりわらじのように大きなカツ。サクッと揚がった衣に甘辛いソースがよくしみて、秩父に来たぞという気分になります。衣がソースを吸って、これがそばとも相性抜群でした。

味噌豚丼は、香ばしく焼いた豚肉に味噌だれがからんでいました。こってりした味噌味と、さっぱりしたそばの組み合わせがちょうどよかったです。


そばは、正直普通のそばでしたが、肉がおいしかったです。 みなので食べそびれた分、ここでしっかり秩父グルメを補給できました。予定外の一駅でしたが、寄ってよかったです。
締めは果樹公園あしがくぼ
最後は横瀬町の「道の駅 果樹公園あしがくぼ」。県内でも有数の人気駅で、この日もよく賑わっていました。

直売所のとなりには、手作りマルシェ「いわざくら館」。

館内のベーカリー「いわざくら工房」では焼きたてパンが並びます。道の駅でこの規模のパン屋があるのは嬉しいところ。

すぐ脇を横瀬川が流れていて、「水辺のカフェ」もあります。

横瀬川沿いにある道の駅で、すぐ脇の川辺まで降りられます。

そして締めは、やっぱりソフトクリーム。選んだのは紅茶ソフトです。これが当たりでした。紅茶の香りと風味がソフトクリームにしっかり溶け込んでいて、ミルクの甘さとうまく調和しています。紅茶ソフトは香りだけで味がぼやけることも多いのですが、ここのはちゃんと紅茶でした。
正直に言うと、これまで食べたソフトクリームのなかでも上位です。先日、足柄・金太郎の道の駅で食べた金の斧ソフトには一歩およばないものの、堂々の二番手。歩き回ったあとの冷たい一本は格別でした。
暑かったので、駐車場に戻る途中でだいぶ溶けてしまいました。写真は、もうご覧のとおりです。

帰り道、山伏峠ルートは車では選ばないほうがいい
帰路は、あしがくぼから奥多摩方面へ抜けるルートを選びました。山伏峠を越えていく道です。地図上は近道に見えたのですが、これが失敗でした。
峠道はすれ違いのできない細い区間が多く、対向車が来るたびにヒヤヒヤ。カーブの先が見えない箇所も多く、正直こわかったです。おまけにツーリングのバイクがとにかく多い。みなさん慣れた様子で、軽快に抜けていきます。

誤解のないように書いておくと、これはバイクが悪いのではありません。むしろ、こんな道にのこのこ車で入っていったこちらが場違いでした。山伏峠は完全にライダーの道です。
正直なところ、細い道では緊張しっぱなしで、景色を楽しむ余裕はほとんどありませんでした。新緑はきれいだったはずなのに、ハンドルとカーブの先ばかり気にして、記憶に残っているのは「こわかった」だけ。せっかくの山道を味わえなかったのが心残りです。
車で秩父から多摩へ帰るなら、山伏峠ごえはおすすめしません。 国道299号をそのまま東の飯能方面へ抜けるほうが、道が広くてずっと安心です。
まとめ
| スポット | ハイライト | 滞在の目安 | メモ |
|---|---|---|---|
| 道の駅 おがわまち | 2025年リニューアル。和紙・直売所・ベーカリー | 40分ほど | 電動トゥクトゥク等のレンタルあり |
| 道の駅 和紙の里ひがしちちぶ | 紙すき工房とつつじ。和の雰囲気 | 30分ほど | サツマイモのおやきが美味。ひと息に最適 |
| 道の駅 みなの | 秩父音頭のふる里。直売所・情報館 | 30分ほど | 名物の田舎うどんは30分待ちで断念 |
| 道の駅 ちちぶ | 秩父の玄関。ここで昼食。グルメ豊富、規模大 | 1時間ほど | わらじかつ・味噌豚丼。食事は30分待ち。名水あり |
| 道の駅 果樹公園あしがくぼ | 人気駅。ベーカリー・川辺・紅茶ソフト | 50分ほど | 昼すぎは混雑。トイレは早めに |
- 総走行距離:約200km
- 巡った道の駅:5つ(スタンプも回収)
- ルート:圏央道〜関越道(東松山IC)で入り、帰りは奥多摩方面へ(山伏峠ごえは車には不向き)
秩父の入口側を、無理なく一筆書きで5駅。わらじかつに締めの紅茶ソフトと、道の駅めぐりは大満足でした。最後の山伏峠ごえだけは反省点でしたが、それも含めていい一日でした。次秩父に来るときは盆地のさらに奥、残りの道の駅3か所を回収しに行きます。